リフォーム施工例

古民家再生工事完成<足利市>

古民家再生工事完成<足利市>

お客さまのご要望

屋根の葺き替え工事から大掛かりなリフォームは四十数年ぶり。
襖や障子で仕切られている、田の字型の住宅には壁面が極端に少ない。
家具を置くにも、テレビを置くにも障子や襖を塞ぐ形になっていた。
コンセント、スイッチの付け場所が欲しい。

ポイント

幾たびもの増築・改築・修繕を経てきた事でしょう。今回の工事は大掛かりなものです。約60坪ある床面積の半分が工事対象になります。この家の一番の特徴である魅力ある構造体(黒光した柱、梁)を現代の生活様式に合うような住まいをめざして設計・施工しました。

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お客さまの声

玄関ホールの中央に建つ柱杉丸太。長男の初節句の鯉のぼりの竿(長さ15m)を使った物です。鯉を泳がす竿が、この家を持ち上げ支える真柱に!

  • 施工写真
    この方位からのアプローチがいい!昔から辰巳玄関大吉相といわれ、家人に繁栄と祝福をもたらす最高の構えです。
    平屋建て約60坪あるこの家全体のバランスにあった玄関になりました。
    壁:珪藻土仕上げ 
    サッシ:ランマ付引違4枚建 光悦千本格子
  • 玄関は約14畳あり(土間約5.5畳 板の間8.5畳)
    濡れ縁調に突き出た板の間は腰かけるのに最適な高さ38cmです。これはご主人の希望の高さで接客時を考えてのこと。
    土間はタイル貼り300×300
  • 土間からの天井高330cm
    正面の飾りつけをライティングする照明器具も
    板の間の床材は檜生き節材 クリアー塗装
    上がり框 檜無節150×105
  • 床の間付八畳
    天井:竿縁天井:杉2分3板張り 源平材
    壁:既存の木小舞土塗り壁に漆喰仕上げ
    障子は縦繁障子:縦組子を多く入れた障子のことです。紙を貼らず和紙入りアクリル板を仕様
    畳は無地へり付わら床(本間サイズ)
  • 竿縁天井:杉2分3板張り 源平材
    樹芯の周りを取り巻く赤っぽい部分を「芯材」といい、その色合いから「赤身」と呼ばれます。
    それに対し、外側の白っぽい部分を「辺材」
    または「白太」と呼ばれています。
    この赤身(芯材)と白太(辺材)が混在している板などを源平といいます。
    源平という言葉は、昔、源氏が白旗、平家が赤旗を掲げて戦ったことに由来しているようです。

    ちょうな梁り(チョンナバリ)手斧(ちょうな)の柄の形に似た曲梁のこと。
    斜面に生える樹木は雪などによって根元が曲がり、 自然の力に耐えて丈夫なのです。
  • 土間の下地:メッシュ配筋、コンクリート接着剤塗
    作業風景:手間の掛かる部分の作業する大工       床下を使い配線をする電気屋
  • 改築時に切られた燻された八角形古梁。そしてこの梁には手斧(ちょうな)の跡がはっきりと残っていて、
    それがまたいい味を醸し出しています。
    この古梁は年輪の積んだ杉材で、同等材を使い追掛大栓継ぎ(おいかけだいせんつぎ)という構造継手を使い接合しました。
    手斧とは柱、梁などの荒削りするための日本独特な伝統的木工道具です。

施工概要

所在地
栃木県足利市
工期
70日
家族構成
大人2人子供2人
築年数
200年
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